ワーキングホリデー体験談

〜ニュージーランドで私も考えた。〜

小渡 由美子


「のんびりしたい!!」それが目的の全てだった。英語がペラペラな訳でもなかったし、なにかを学びたい訳でもなかった。とにかく、のんびりしたかった。決してN.Z.の事に詳しい訳ではなかった。「羊」羊のイメージから、自分には合っているような気がして、深く考えもせず。とにかく出発!
ワーキングホリデーとは名ばかりで、自分の中では「ホリデーホリデー」のつもり。なけなしの持ち金で、あとは全て何とかなるだろう、そんな超楽天的な旅立ちだった


 こんないいかげんな私を受け止めてくれたのが、N.Z.という国だった。大らかさと、心の豊かさを感じずにはいられないほど、やさしい国だったなあ・・・と思った。自分が無知だなあ・・・と改めて知った。イギリスの統治国だったとは・・・。考えて見ると、日本のTVニュースでは、アメリカのニュースはよく流れるが、NZの事はほとんどないなあ・・・と感じた。
また、隣国のオーストラリアとも全く事なる文化なのだなあ・・・硬くなってしまった脳を少しでも柔らかくしようと、いろんなことを学ぼうと試みたりもした。けっこう3日坊主。

 英語教室。これだけは、滞在中ずーっと通った。最初のホームスティ先のホストマザーが先生をやっていることもあり、フラットに移ってからもずーっと通った。ランゲージスクールとは全然違い、教会を使ってやっている、小さな教室です。「Living English(生きた英語)」の名の通り、教材は地域の新聞や、N.Z.の歴史、政治、文化、習慣の本、たまに、折り込みやチラシを使ったりと、住んでいるのだから身近な話題を、というそのポリシーが気に入っていた。生徒も、年齢層も国籍もバラバラ。アジア系の移民がほとんど占めていたけど、すごく楽しいクラスだった。よくみんなで、誰かの家でランチパーティーをしたりして・・。
 始めの頃は、チンプンカンプンだった授業の内容も、帰国時には、ほとんど理解できるようになっていた。魔法のようなクラスだった。


思いきって車も買った。ドライブが好きだったし、色々旅行に行きたかったし・・。82年式の日本の中古車だった。日本じゃ、絶対、車検は通らないぞ!というくらいの車だったが、乗り回すうちに、愛着のわく、かわいい車だった。
 駐禁もとられたし(1回)、車もぶつけられた(3回)。でもよく走った。故障も起こした(2回)。走行中、エンストで立ち往生していると、走行車が止まって「どうした?(もちろん英語で)何があった?」といって、対処してくれようとしたやさしい人達にも出会った。友人を乗せて、よく、海や山に行った。私のお気に入りは、Mt.Edenの頂上。日本でいう元旦の日、初日の出を見に行ったりもした。行動範囲を、ものすごく拡げてくれたのが、私の愛車だ。お別れの時は、少し寂しかった。

 食べ物は全ておいしい!過言ではない!!本当に何でもおいしい。野菜、果物、乳製品、インスタント類に及ぶまで。それに安いので、食生活に困ったことは一度もない。ビンボー人ゆえ、外食はほとんどなかったが、たまに友人達と行く、おなじみのラーメン屋(ホントはベトナム料理屋)があり、私たちは「オタフクヌードル!」と呼び、たまに出かけた。ホントにおいしい!もちろん、日本であの味を見つけることは出来ない(と思う)。


 とにかく、全くといっていいほど悪い印象はない。「のんびりしたい」欲求を満たしてくれた国である。NZ人は自分達の国を愛し、自然を愛している民族であり、その人柄は、その国そのものを表わしているのだろう。彼等から学んだことはかなり多い。

 肩に力を入れて、ワーキングホリデーでNZに来ている日本人もたくさん見た。「勉強しなくちゃ、働かなくちゃ、何かやり遂げなくちゃ・・」そんな言葉がよく飛び交っていた。
 長い人生の、ほんの1年、もしNZせ過ごすのだったら、肩の力を抜いて、のんびりやっても、バチはあたらないと思うけど・・。気楽に行きましょー!気楽に。

これが、私がNZから学んだことの1つである。



体験談一覧のページへ

ワーキングホリデー、体験談のページへ